学び直し政策とは?いや、その言葉自体がおかしいでしょ
こんにちは、こんばんは。 先日、 出産や育児で退職した女性や定年退職した高齢者を主なターゲットとして 「リカレント教育(学び直し)」 を進める為に政府が約5000億円を投入するという方針が発表されました。 どう考えても高齢者に有利な政策ですし、まさに シルバー民主主義 って感じだなあと思います。 ※ シルバー民主主義 とは、票数の多い高齢者層を優遇するような政策が増加していることを揶揄した単語です。政治や政策の話でちらほらと登場します。 女性や高齢者が勉強を頑張ること自体は素晴らしいことですし何の異存もないのですが、この政策を取り巻く環境に大きな疑問を感じるのでこうして記事を書くことにしました。 《そもそも勉強って・・・》 なぜこのような政策が実施されるのでしょうか? それは、 幅広い年齢層の国民が勉強して新しい知識を身に付けていかないと生産性が落ちて国力が下がるから です。 なぜ大量の税金を投入するのでしょうか? それは、そうでもしないと皆が実行に踏み切らないからです。 ただあくまで僕の勘ですが、この取り組みは失敗すると思います。 理由は後で説明します。 そもそも日本の社会的な意識として、 人生の中で勉強する期間と仕事をする期間を分けて考えていることが異常 です。 本来 勉強とは学校だけでするものではなく、その気になればいつでもどこでもできるもの です。 例えば旅行に行ったとして、工学的な素養のある人なら建築物の構造や造形の妙を調べて知識を蓄えることができますし、経済学的な素養のある人なら人やお金の動線を観察して分析に役立てることができます。 何も教室で先生の話を聞く事だけが勉強ではないのです。 そのことを理解できない人が何年学校に行こうが 大した成果は得られません。 学校で知ることができるのは書籍なり何なりの形で体系化されたことだけだからです。 また、以前の記事、 「独学力」のススメ!早く安く大量の知識を手に入れよう。 でも紹介した通り、独学の助けになる教材も沢山開発されています。 つまり、 仕事をしているからと言って勉強してはいけない理由はどこにもない のです。 ...